
こんにちは、トミーです。
私は去年、無痛分娩での出産を経験しました。
無痛分娩って最近は少しずつ件数も増えてきているようですがやっぱりまだ少数派ですよね。
妊娠中は無痛分娩の体験談をたくさん読みたいのに少ないなーと感じていました。
なので今回は、29歳にして初産で無痛分娩を経験した私の出産レポートを残したいと思います。
私は自分が無痛分娩を選んでよかったと思っていますし、産後も周囲にこのことについて嫌味を言われることなく過ごせたので全く後悔していません。
もしいま無痛分娩にするかどうか迷っている人、出産が近づいてきてお産の流れを知りたいという人の参考になったら嬉しいです。
出産前後のエピソードをこんな記事にもまとめていますので、良ければ読んでみてください。


出産当日の体験談を時系列に沿ってレポート
ひたすら体験談が続くので、必要なところだけ読みたい場合は目次から読みたい項目を選んで押してください^^
5:00 破水からスタート
明け方にトイレに行ったときに下着が少し濡れていて、これは破水なのか?とドキドキ。
妊娠後期になってからは尿漏れに悩まされていたので、破水じゃなかったら恥ずかしいという気持ちもあってもう少し様子を見ることにしました。
6:30 かかりつけの産婦人科に連絡
やっぱり少しづつ何か水が出てきてる!ということで家族が起きたタイミングで報告し、産院にも電話。
破水しているかどうか確認するから朝食を食べてから病院へ来るようにと言われる。



私はまだこの時点では痛みはほとんどなく、生理痛くらいでお腹が少し張るような気がするなーという感じでした。
ちなみに、予定日の少し前から自宅から近い義実家に里帰りさせてもらっていたので、旦那と義母が付き添ってくれました。
8:00 産婦人科に到着 既に子宮口5センチ
着いてすぐに診てもらうとやはり破水とのこと。しかも子宮口が5センチ開いているらしくてビックリ!
この時の陣痛の痛みは、生理痛の波が来ている中でたまに「イテテテテテ」と声を出したくなるような痛みがあるような感じです。
むしろ内診でグリグリされたときの痛みのほうが痛みが強くて叫びました。笑
内診グリグリが痛い説は本当でした…。
8:30 無痛分娩のための麻酔薬を投与
ここで初めて先生登場!



初産だし今日このままお産が進むかは分からないな。けど5センチ開いてるし痛いならもう麻酔しちゃってもいいよ!どうする?
まだ我慢できるくらいの痛みでしたが、この後の痛みが怖くて麻酔をお願いすることにしました。
ベッドに横向きで寝転んだまま膝を抱えて体育座りのようなイメージで丸くなります。
硬膜外麻酔なので腰から麻酔を投与しました。
このカテーテルをつないだままにしておくことで、この後に麻酔を追加するときも改めて注射をすることなく投与できるそうです。
腰へ太めの注射を打たれるような感じなのですが、痛みはほぼ無くて冷たい液体が背中から足の方へ流れていくような感覚がしました。
数分すると麻酔が効いてきてお腹の痛みはなくなり、足先がほんの少しだけジーンとしびれてきました。でも自分で立って歩くことができる程度なので心配はなかったです。
9:00 陣痛室へ移動
陣痛室へ移動。ここからは陣痛が進んで痛みレベルが上がってきたと思ったら、助産師さんに自己申告して麻酔を少しづつ追加してもらうことに。
麻酔のおかげで痛みはほぼなかったので、付き添いの家族とも全然余裕で会話をして過ごす私。
助産師さんからも、無痛分娩の人は笑顔で産んでる人がほとんどだよーと言われていたので、陣痛中もリラックスして過ごすことができました。



私は結局笑顔では産めなかったんですけど、そのお話はもっと後半の部分へ続きます。
11:30 子宮口8センチ
11時前くらいには私の様子も安定しているし、旦那と義母は一度家に帰って家事を済ませたりご飯を食べてくると言って外出。
私も自分では変わった様子もなかったのでどうぞどうぞという感じで送り出したのですが、



もう8センチくらい開いてるね!順調すぎて急にお産が進むかもしれないから家族を呼び戻しておいて!
と、そのあとに様子を見に来た助産師さんから言われてしまいました。
初産だし今日中に産まれればいいほうかなと思っていたので自分がビックリで。
そんな時に陣痛の強さや感覚の様子をみるモニターを確認していた助産師さんは、陣痛の感覚は早くなってきてるけど痛みが強かったり弱かったりで微弱陣痛かもしれないなと教えてくれました。
12:00 のんびり昼食を食べる
家族は結局ご飯も食べずにすぐ戻ってきてくれたのですが、そのころちょうど私は病院で用意されたお昼ご飯をモグモグ…麻酔のおかげでのんきに食事している私を見て笑ってくれました。
ちなみに私が食べたメニューはこちら


陣痛中にまさかハンバーガーとポテトにデザートまで食べられるなんて思っていなかったので嬉しかったです。
さすがにこのタイミングで完食はできませんでしたが、モリモリ食べられました。
14:00 子宮口全開!のはずが謎の展開へ
内診でいよいよ「子宮口もほぼ全開だよ」と言われついに!とドキドキ…
助産師さんから「分娩室に行く前に少しいきむ練習をしておこう」と言われて何度か繰り返しやってみたのですが、



おかしいなー、いきんで下がってきた赤ちゃんの頭がすぐ引っ込んじゃう。確かに頭が下がってきてるのになー。
と言われて少し不安になる私。
この時点で「陣痛はまだ4分間隔だしどうかな」と言われながらも分娩室へ移動することに。
「15時台には産まれるといいねー」なんて言われていましたが、実際はそうはいきませんでした。
14:30 陣痛促進剤を投与
子宮口が全開になってからもしばらく変化はなく、微弱陣痛で出てくる力が弱いのかもということで促進剤を使うことに。
促進剤って時間をかけて少しづつ入れていくんですね…促進剤なんて使ったらすぐ産まれちゃうんじゃないかと思っていた私の予想とは違い、ここから2時間様子見が続きました。
この間にも助産師さんは様子を見るたびに



痛みが強くなったら麻酔を追加するからいつでも言ってね
と声をかけてくれ、痛みを上手くコントロールすることができました。
おかげで痛みに苦しむこともなく、付き添いで隣にいてくれた旦那と「いつ産まれるのかなあ」「早く赤ちゃんに会いたいね」なんておしゃべりしていました。
痛みはないけど、陣痛がくるとお腹が張ってきてるのが分かるくらいの程度で麻酔を使っていたので、自分でも陣痛のリズムが分かったのがよかったです。
17:00 助産師数名に囲まれてお腹を手で圧迫される
促進剤を使っても何も変わらないし、何度エコーで見てみても特に異常もなさそうなのになんでだろう…と周囲の人がみんな不思議だと言うので、私も赤ちゃんは大丈夫なのかなと心配になりました。
この状況を打破するために助産師さんが分娩台の私の上に馬乗りになって、陣痛に合わせて手で思いっきり圧迫する(押す)という方法を試すことに!
「陣痛がきたらいきんでね」と言われてせーのっ!の掛け声でいきむのと同時にお腹を押されるのですが、これがめちゃくちゃ痛い!!!!
グーにした手でお腹をグリグリやるからいきんでいた私もグハッとパンチをくらった感覚で思わず脱力。



押すって手のひらじゃないの!!うそでしょ⁉
と怒りがこみ上げるくらいでした。笑
いくら麻酔をしててもこういう痛みには効かなくて…あまりの様子に立ち会っていた旦那のほうが泣きそうになっていました。
ちなみにこれ、翌日になるとお腹があざだらけになってました。そりゃ痛いはずだよー。
実はこの時に会陰切開をされたのですが、これは麻酔のおかげでいつ切られたのか分からないくらいでした。
付き添っていた旦那は切る瞬間の「バチン」っていう音が怖すぎてしばらく忘れられなかったそうです。
17:30 最終手段で吸引分娩
結局、圧迫する方法を何度か試してもお産は進みませんでした。



このままじゃこれ以上は進まないから
もう吸引して赤ちゃん出してあげよう



さっきの痛いやり方じゃないなら何でもいいです!お願いします!
だんだん赤ちゃんが心配になってきたのもあって私は即答でお願いしました。
急に分娩室が機材の用意などでバタバタして、旦那も一旦部屋の外に出るように指示がありました。
このどさくさにまぎれてまた少し会陰切開されたような気がします。
吸引する器具をセットしているときも麻酔が効いていて痛みは感じませんが、赤ちゃんが下りてきている圧迫感は感じていました。
「次の陣痛のタイミングでいくよ!」と言われ、吸引されながらいきむと
やっと頭が出てきたー!!!
もう産まれるよ!早く旦那さん連れ戻してきてと助産師さんもバタバタ…
少し待ってたけどもう頭が出てるから挟まってる感じがすごくしんどかったです。



次で産まれるからもう一度いきむよ!もう軽くで大丈夫だから
と言われてもう一度いきむとついに我が子が誕生!
放心状態の私にとにかく元気な赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、すごく安心して泣きそうになったことを覚えています。
でも立ち合いしていた旦那のほうが先に泣いていたので思わず笑っちゃいました。
17:50 娘と初めての対面
そのあとすぐに助産師さんに連れていかれ、まずは赤ちゃんの身体検査。
そこでなんと体重が3950g超えのビックベビーだったことが判明!
えー!っとみんなでビックリしてといると先生や助産師さんたちは「なるほどね!こりゃなかなか出てこないわけだよ」って言ってみんなで笑っていました。
初産でこの重さは珍しい!と言われましたがうちの旦那も4000g超えの巨大児だったそうなので遺伝なのかもしれません。笑
そんな話をしているうちに、まだ分娩台にいる私の上にタオルでくるまれた娘がやってきました。
よく言うカンガルーケアってやつですね。
フニャフニャで一生懸命に泣いてるこの子は私から産まれたんだ…本当に母親になったんだなーと実感。
初めての対面は短い時間だったけど、元気で産まれてきてくれてありがとうと伝えました。
18:00 産後の処置
会陰切開の傷だけでなく、吸引分娩になったことで産道にも傷ができてしまっていて出血が多かったのと、傷を縫うのも時間がかかりました。
でもここでも麻酔のおかげで縫われている痛みは感じませんでした。
このとき先生から
これ無痛分娩で麻酔を使ってなかったら帝王切開になってたよ
と言われたのがすごく衝撃的でした。
無痛分娩にはこういうメリットもあったとは!これは想定外のメリットでした。
19:00 入院する部屋へ移動
分娩台の上でパジャマに着替えさせてもらってから車いすで病室へ移動し、赤ちゃんは新生児室へ(出血が少し多かったので歩かないほうがいいからと車椅子になりました)。
移動して荷物を片付けたりしているうちにあっという間に20時の面会終了時間に。
家族は帰宅し一人で休みました。
って嘘です!すっかりハイになってしまっていて全然眠れないまま、日付が変わるまで子供の名前を考えてました。笑
この時には後陣痛用にあらかじめ痛み止めを渡されていて、ビビりな私は無痛分娩用の麻酔が切れる前に飲んでおいたので痛みは生理痛程度だったと思います。
さいごに
陣痛中も落ち着いて過ごすことができたのと、危うく帝王切開するところだったのを避けられたのもあったので、個人的にはとにかく無痛分娩を選択してよかったと思っています。
ちょっと我が子がビックサイズすぎてなかなか出てきてくれず、私が傷だらけになったのは想定外でしたがこれも今となってはいい思い出です。笑
無痛分娩にはマイナスなイメージもまだあるかもしれませんが、どうしようか迷っている方には病院選びをしっかりした上でぜひおすすめしたいです!
長くなってしまったので無痛分娩についてはまた別の機会にもう少し詳しく書こうと思います。