こんにちは。気付けば母になって2年が経過していることに驚いているトミーです。
私は25歳の時に双極性障害Ⅱ型の診断を受けました(詳細はプロフィールのページをご覧ください)。
通院するようになってからは投薬で治療というケースが多いけど、「妊娠したら実際どうなの?」というようなお話だったり「出産の時は精神的にどんな様子だったのか」という話を私の経験談に基づいてお伝えしたいと思います。
双極性障害と戦いながら妊娠出産を望んでいる人の参考になったら嬉しいです。
妊娠について
妊娠前に服薬中の薬について担当医に確認
双極性障害のⅡ型と診断されてからいくつか薬を試した結果、ラミクタールとエビリファイの組み合わせが私には相性が良かったようでしばらくの間服用していました。
その期間中に結婚したのですが、私が通院中ということもあり夫婦で相談してしばらく妊活はせず様子を見ることに。
やはり夫も薬による胎児の影響は心配だったみたいで、不安があるなら薬を辞められるほど私の調子が良くなってからにしようということになったのです。
そんなタイミングで1年くらいが経ってから、担当医と相談してみました。
そろそろ子供が欲しいと思っているんですけどどうでしょうか?
だったら妊娠した時のことを考えて一旦断薬してみましょう。
当時はまだ妊娠中のラミクタールの利用については安全性が保証されていなかったため、私は薬を中断して妊活をすることになりました。
その時は私自身の体調も比較的に落ち着いていて、断薬をしてしばらくしても特に症状が出てくることもなかったのでその決断で合っていたのだと思います。
ちなみに…
現在はラモトラギン(ラミクタール)もエビリファイも胎児には影響なしという有効なデータがあるから妊活をする時に断薬しなくてもほぼ問題ないそうです。
担当医によれば、むしろ断薬してしまって妊娠出産をした場合に精神状態が悪化してしまうことの方が多くてリスクになるという見解があるとのこと。
この病気の場合は安易に服薬を止めてしまわずに飲み続けていくことが大切だからと説明を受けました。
これについては皆さんそれぞれの症状の出方や現在の体調によるところが大きいと思うので、しっかり担当の先生に相談して決めてくださいね。
妊娠してから無痛分娩で産むことを決断
妊娠したことが分かった時、まずは産院選びからスタートしました。
何を最優先して決めるべきかを考えてみるのがいいと思います。
- 自宅からの近さ
- 通院中の待ち時間や費用
- 4Dエコーを撮れたりする最新設備
- 産後に過ごす病室の様子
簡単に挙げただけでもこれだけの項目が。
その中でも私が特に意識していたのは“無痛分娩が可能なところ・病院の設備・産後に個室に入院できる”という項目です。
友人から無痛分娩で出産した話を聞いてから、リラックスした状態で出産できることの素晴らしさを感じていたのが大きいかもしれません。
無痛分娩の出産レポについてはこちらに詳しくまとめてあるので今回は割愛させていただきますね。
私は出産の時の痛みが怖いというだけじゃなく、その時の不安を考えただけでもとにかくプレッシャーで心臓がドキドキしてしまうようなタイプの人間なんです。
だから、出産の時に過度な緊張で赤ちゃんが生まれる邪魔をしたくないと思って決めました。
産後の入院でもそうです。
周りの人の目が気になって、「どんなやつだと思われているんだろう」とか「絶対いま変な人だって思われた」とか考えがちな気質なので個室の病室を選択しました。
やはり費用は普通分娩や4人部屋の病室を選んだ場合よりも余計にかかってしまいましたが、自分の気持ち的にも落ち着いて過ごすことができたので後悔はありません。
出産について
こちらも先程リンクを貼った記事にまとめてあるので詳細はここには記載しませんが、1つ言えるのは私は無痛分娩でよかったということです。
まず初めに少量の破水から陣痛が始まったのですが、子宮口が開いてきて陣痛の痛みが増してくる前に麻酔を入れてもらいました。
おかげで陣痛がくるタイミングになっても、パニックにもならずに落ち着いて過ごすことができたんです!
麻酔と言っても陣痛の波が来ているのがわかる程度にしてもらっていたので、お産が進んでいるのも自覚しながら出産の時を迎えることができたのが嬉しかったです。
ちょっと我が子のサイズがデカすぎて予定外の吸引分娩とはなりましたが、笑
陣痛から出産までのほとんどをリラックスして過ごせたので陣痛中のことが記憶に鮮明に残っているのがありがたいです。
その日は生まれたのが夜になるような時間だったので、赤ちゃんと対面して喜んでいるうちに家族との面会が終了する時間になりました。
個室はあんまり物音もしないしひとりぼっちで寂しいと思う瞬間もありましたが、周りに気を遣うことなく休めたり赤ちゃんがなかなか泣き止んでくれなくても気にすることもなかったので楽に過ごすことができました。
何よりもこんな話はアレですが、個室にはトイレがついているのがありがたくて。
産後でまだ傷や縫われたところが痛かったりする中で、トイレのたびに歩き回るのはしんどかった…。
思わぬ利点があって救われました^^
不安や心配だらけでもなんとかなる
ここまで私の体験談を書いてきましたが、それでもやっぱり病状や妊娠中の経過やお産は人それぞれ違うので完全に予習して対応方法を考えておくことは難しいかもしれません。
でも担当医に話を聞いたり、出産の時は助産師さんや看護師さんがついていてくれるのでどんな時も専門家が私たちの近くにいます。
自分が質問したことが「そんなこともわからないのか」「めんどくさい患者だな」と思われそうでなかなか悩みを話せないという人も多いんじゃないでしょうか。
ただ、妊娠してしまえばもうお腹の中の子を守ることができるのは母親だけ。
妊娠した時点でもう母親になれている自分を自覚することで、体調がしんどい時はちゃんと休んだり頼れる人は頼ったりしながら出産までの間に母親になる自分への覚悟も一緒に育てていくことが大切だと思いました。