
こんにちは、トミーです。
私は仕事を辞めたいのに辞められなくて悩んでいた時期がありました。
私は銀行に勤めていたことがあるのですが、正直に言って私には全く合わなかった!です。笑
でも、それを分かっていたのに辞める勇気もなくて5年近くも働き続けてしまった結果、自分で辞めるかどうかの決断ができないほど精神的に病んでしまいました。
仕事に行くのがツライ。もう行きたくない…
そう思っているはずなのになぜか毎日休まずきちんと出勤していた私。
もっと早く辞めて次の道に進んでいれば、ココロもカラダも病むことなく次の仕事に切り替えられていたかもしれないと思うことが今でもあります。
そんな数年前のことを思い出しながら書いてみたいと思います。
- 仕事に行くのがツライ
- 辞めたら周囲にどう思われるのか怖い
- 辞めてもまた就活できる気がしない
- 新しい1歩を踏み出したい
いま1人で悩んでいる貴方に届きますように。
銀行員は自分に向いていなかったと気付く
保険や投資信託のセールスをするのが怖い
就活中にも銀行の仕事について調べたりイメージしてみたりしてから採用試験を受けたのですが、やっぱり働いてみて分かることってたくさんありました!
お金が絡む仕事なだけあって事務仕事での細かさやお客様の求める接客のレベルの高さなどにも驚きましたが、そんな中でも苦手意識が強かったのがこちら。
- ただ預金手続きをしに来ただけのお客様に、窓口でセールストークをして資産運用の良さを知ってもらって保険や投資信託の契約をしてもらう。
- 自分で電話セールスをして、貯金を資産運用してみませんかと勧める



こういう営業や商品のセールスがとっても苦手だったんです。
基本的に私は銀行の窓口係として預金手続きに加えて、保険や投資信託などの販売も担当していたのでノルマが毎月何千万円と決められていました。
「お金は貯金では利息もほとんどつかないし増やせないから資産運用を始めてみましょう」というのは最近ではよく聞く言葉になりつつありますよね。
でも、最初から資産運用の相談をするつもりで銀行に行く人ってどれくらいいると思いますか?
証券会社などの場合は関心がある人が来店することが多いですが、銀行は預金口座の開設だったり振込だったり簡単な事務手続きで来店する人がほとんど(もちろん融資の相談等もありますが)。
資産運用についての知識もあんまりないしむしろ別に知りたいとも思っていない。そんなお客様に資産運用の必要性を説明できるというのは銀行員の特権だと思います。
でも私はその素晴らしさよりも、そもそも関心がない人に相場の変動によるリスクのある商品を売ろうとしている感覚が怖くて仕方ありませんでした。
もちろんお客様にリスクも説明して納得した上で契約はします!それでも人のお金で何百万、何千万という投資の行方を左右する責任の重さに押しつぶされそうで、自分が担当した人が今も損していないかだろうかと心配で怖くてずっと気になってしまうように。



人のお金を動かすことにやりがいよりも恐怖を感じている時点で銀行員失格ですよね…
この感覚ってしばらく働いて慣れてきたら変わるのかなと思っていたけど、何年経っても変わらなかったので性格の問題なんだと思います。
お金持ちを相手にする仕事に違和感を感じた
ある日、おしゃべり好きのおばあちゃんに銀行の窓口で話しかけられ、窓口で他に順番待ちをしている人もいなかったので少しだけ話し相手になっていました。



今の人はなにか契約してくれそうだったの?お金がない人に時間使ってる暇はないんだよ!そんな時間があったら電話セールスでもしなさい。
銀行員として利益を生み出さなければいけない立場では言われて当然のことだし、自分がまだノルマを達成していなかったのが原因だということは分かっています。
でもなんだかその言葉がずっと引っかかっていて。そのときに気付いたんです。



私はお金持ちを相手にした仕事よりも、お金がなかったり子供やお年寄りだったり弱い立場にある人に寄り添うような仕事がしたい。
自分の家が裕福ではなかったことや妹が障害を抱えていることなどもあってか、弱い立場にいる人に寄り添えない仕事ってどうなんだろう?そんな違和感を感じるようになりました。
自分の変な価値観のせいで辞めたいけど辞められない
そこまで自分の考えが整理できているならそんな仕事は辞めたらいいのに!今なら簡単に言えます。
でもなぜかその時の私は仕事を辞めることが怖かったんです。
- まだ何年も働いていないから仕事が続かないタイプの人間だと思われてしまうかも
- 今からまた改めて就活をしてちゃんとした職に付けるのか
- 銀行に入って喜んでくれた家族や親戚にガッカリされるかもしれない
こんな考えでいっぱいでした。



既に自分の気持ちは固まっているのに、他人からの評価や体裁を気にして辞められなかったんです。
小さい時から親や周囲の人に褒められたいという気持ちで勉強や進路の選択をしてきた私にとって、ガッカリされるんじゃないかという可能性があるだけで決断をためらってしまっていたのでした。
仕事を辞めるかどうか決断を伸ばしているうちにココロが限界に
接客スマイルどころかマスクなしでは窓口で接客できなくなった



先輩ってよくそんなに笑顔で接客できますよねー。
と後輩から言われるくらいには窓口で笑顔を振りまいていた私。笑
でも、仕事がツラく感じてきたのと同時期に母を病気で亡くしたりして精神的にも落ち込んでくると、窓口でいろいろな人に接客することが苦痛で仕方ありませんでした。
接客スマイルもできないし、無理して笑おうとすると頬の辺りがズキズキして顔面神経痛のような症状も。こんな状態の私にとってマスクは防護服のような存在になっていたのです。



ちなみに今でも接客の仕事はトラウマで、クレーマーのような大きい声を出す人や早口でまくし立てるような人がいると心臓がドキドキして手が震えてしまいます。
ツライはずなのになぜか皆勤賞で休まず出勤
ココロもカラダもストレスによるいろいろな症状が出てしまっていたので、もう出勤すること自体が毎日本当に辛かったです。
それならツラい日は体調不良で今日は休みますと言えば良いのに、朝起きると無意識のうちにいつも通りに仕事に行く準備をして車で出発してるんですよね…
休ませて欲しいと言い出すのも周りに迷惑をかけてしまうし、そのせいでどう思われてしまうかが怖くて何も言えないまま毎日を過ごしていました。



なんで今日も職場に向かってるんだろう。もうこのまま車でどこかに行ってしまいたい…いっそこの道を外れて道端に突っ込んでみようかな…
通勤中には車を運転しながら涙を流してこんなことを考えながら出勤していました。
仕事にやりがいも感じないし好きでもない。こんなにココロもカラダも拒否しているのにそれでもなぜか辞められない自分。
ツライ日は休めば良いし、辞めたかったら辞めれば良い。なのにもうその判断もできなくなっていて毎日のルーティーンとしてただこなすだけの日々でした。
今改めて考えると恐怖ですねこれ。笑
こんなことを続けていたので精神状態はどんどん悪化してしまって通院するようになり、ドクターストップで3か月の休職。その後は一旦仕事に復帰したものの、状態はあまり変わらず結婚を理由にして辞めることになりました。
そう!私は結婚という大義名分を得てやっと辞めることができたのです。結婚で辞めるなら恥ずかしくないぞという謎の価値観がこのときはありました。(結婚を早めて退職を決意をさせてくれた夫に感謝しています。)



そこまでして私が守りたいものって何だったんだろう…
つまらない意地や価値観のせいで仕事を辞めるまでにすごく遠回りをして、たくさんのものを失ったような気がしました。
自分の気持ちをもっと大切にしてあげて


今になって当時を振り返ってみると、もっと自分を大事にしてあげるべきだったと思います。
人からの評価や体裁を気にするあまり、気付いたら簡単には戻れないほどココロを病んでしまった。でも、働いてみて自分が感じた違和感や辛さをもっと自分自身が尊重できていたら…
これができなかったら負け、ここで諦めたらもうおしまい、そんな自分の中で勝手に作り上げたルールに縛られて毎日をただ消化していくだけの人生にならないように。
自分がどう生きたいのか、どんな未来を作っていきたいのかそんな前向きな楽しいことを考えることができるようになった今はとっても幸せです。
ただ、人の性格は簡単に変わるものではないので今でも立ち止まってしまったり、人と比べては大した経験や才能のない自分に嫌気がさしたりすることは今でも繰り返しあります…
でもそんなことを考えている自分を否定せずに受け入れてあげることで、自分で自分を傷つけることは減りました。



人はみんな完璧じゃないしマイナス思考になってしまう日もある。それでもいつもよりちょっとでも前向きになれたそんな日は、自分の理想の未来を想像して新しい1歩を踏み出してみるのもアリだと思います。
今がどんなに辛くても、ずっと人生のどん底が続くわけではない。
現状から逃げるのではなく、未来のための前向きな選択だと思えば仕事を辞めることも悩むほどの問題ではなくなるかもしれませんよね。
今より少しでも明るい未来を切り開いていくためにも、自分の気持ちをもっと尊重してみてはどうでしょうか。